今回、鹿児島県で民泊をさせていただき、実際に行くことで沢山のことを
学びました。
原風景が残されていて、雰囲気そのものを味わうことができ、感動しました。
温かく迎え入れてくださった西園さん、鳩野さん、竹ノ内さんはもちろ
ん、鹿児島で出会った人々がみな優しく、人の思いやりにも触れることが
できました。
農作業体験では、農家の方は収穫して新鮮なおいしい野菜を食べられる
とだけ思っていましたが、実際には、土を混ぜたり、肥料をまくことから
始まり、長い目でみなくてはいけないことを痛感し、簡単にできるもので
はないと感じました。
いろいろと農業体験の指導して頂いた西園さんのもと、農作業をしてい
ると「天気が悪くなるから今日はここまでやらないといけない」とおっし
ゃっていて、農作業の難しさ、厳しい部分も目の当たりにしました。
しかし、私たちが行った肥料まきや収穫の体験は、新鮮でとても楽しか
ったです。
鳩野さんのお宅に泊まらせていただき、伝統のほうそう踊りに参加でき
たことや近所の方との深い付き合いを垣間見ることができて、とても良い
経験になりました。
何よりも、お父さんお母さんとお話できたことが楽しかったです。
地元の人々も気さくに話してくださり、地域の人々のつながりを肌で感じ、
その輪に少し入れたような気がして嬉しかったです。
私は、3日間の体験をさせていただくなかで、民泊で人を呼ぶことは出来
ないかと考えました。
わたしなりの意見ですが、吹上町・日吉町には、吹上浜をはじめ、素晴ら
しい自然がたくさんあるので、観光地化する必要はないと感じました。
観光客がたくさん来てくれることは嬉しいことですが、その反面、人が溢
れると環境の面でも景観の面でも自然本来の良さが薄れてしまうと思います。
しかし、今回体験させていただいた民泊は、少人数の受け入れであるので、
環境にも景観にも影響を与えません。
その上、田舎ならでは様々な体験を通じて、人々のつながりや温かみを肌
で感じることができてとても魅力的だと感じます。
自然が美しいところは他の観光地にもたくさんあると思うので、一度訪れ
ても写真の中でしか印象に残らないと思います。
それを、現地のお父さん、お母さんと出会い、ふれあい、たくさんのお話
をしての体験では、吹上町・日吉町の印象が強く残ると感じました。
また、交流を図ることで、また会いに行きたいと思い、第二の故郷のよう
に、2度も3度も訪れる観光地になるのではないかと思います。
今、観光学科の学生として学ぶ中で、グリーンツーリズムと言う言葉を耳
にしますが、グリーンツーリズムは観光地化することが必ずしも、その地域
の魅力を引き出すとは限らないと考えていました。
しかし、今回民泊をさせていただく中で、民泊を活かした観光の可能性を
見い出すことができ、とても勉強になりました。
温かく迎え入れてくださり、本当にありがとうございました。
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